競輪は日本で最もプロ選手が多い競技の一つです。
現在プロ選手として活躍する競輪の実際人数は2,000人以上!
それでも10年前から見ると1,000人以上少なくなっています。
その選手たちの多くは出走手当と賞金で生活しています。つまり、賞金が給料ということになります。
では、その賞金はどのくらいなのでしょうか?
競輪は約75%で、お客さんに還元された残りの25%が選手への賞金や施設改修費・主催者収益となります。
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ランクによって変わる賞金・収入
レースは、GⅠ・GⅡ・GⅢ・FⅠ・FⅡと一番グレードが高いGⅠから5つのグレードがあります。
そして、基本的には大きなグレードのレースはグレードの高い選手ほど優先的に斡旋されやすくなっています。
斡旋されやすいレースも変わってきます。まずは、おおよそですがグレーによって変わる選手の収入をご紹介します。
レース参加選手がもらえる出走手当
すべての選手がレースに参加すると【出走手当】というものがもらえます。
おおよそですが、1回の開催(3日〜4日)で20万円前後。
選手は月に2〜3回の開催に参加するので、年間で約30前後の開催に出場しおおよそ500万円〜600万円収入を得ることができます。
この他に、雨の日のレースに参加したときにも別の手当が出ますし、年末年始なども別の手当が出ます。
レースの賞金収入
上の手当の他にレースの順位によって賞金が入ってきます。
その賞金はグレードやレースによって大きく変わります。
極端な話ですが、競輪の最高峰レース2021年の競輪グランプリは9着でも500万円以上の賞金がもらえます。
しかし、A級選手が参加するFⅡレース決勝では優勝した選手でも30〜40万円ほどだったりします。
競輪選手の収入
ここまでの、出走手当・賞金を加味したグレードによる選手のざっくりとした平均収入をご紹介します。
S級S班 | 約1億円 |
S級1班 | 約3,000万円 |
S級2班 | |
A級1班 | 約1,000万円 |
A級2班 | |
A級3班 | 約800万円 |
競輪選手の6つのグレード
グレードが高い選手のほうが人数が少なくなっているため、選手のグレードは良くピラミッドに例えられます。
S級S班 | 9名 |
S級1班 | 約220名 |
S級2班 | 約450名 |
A級1班 | 約550名 |
A級2班 | 約550名 |
A級3班 | 約450名 |
トップのS級S班は、昨年の成績上位9名しかなれず平均年収も1億を超えてくる選手が多いです。
S級S班の選手9名
毎年12月30日に、その年のGⅠ優勝者と賞金獲得上位者の9名でその年のチャンピオンを決めるGⅠレースが開催されます。
その名も
【KEIRINグランプリ】
そのレースに参加できた9名が翌年1年間S級S班の選手としてレースに参加します。
つまり、前年最強の9名が翌年のS級S班になるというわけです。
さらにチャンピオンになった選手は、翌1年間は1番車(スタート時1番内側)でレースを行うことになります。
引用:Bioracer
S級S班は赤地に黒のラインとなっています。
すべての競輪選手がこのパンツを履くことを目指して日々戦っています。
いわゆる【赤パン】というものです。
やはり、高いグレードレースに優先的に斡旋されるので賞金額も多くなります。
S級1班・2班の選手(約650〜700名)
S級S班を目指せる実力者がS級1班です。
そしてS級1班を目指してS級2班の選手たちがしのぎを削っています。
こちらはS級S班と違い、競走得点に基づき半年に一度成績によってランクが変わります。
競輪では、半年毎にランクの昇級降級が行われます。つまり成績が良く強い選手がより強いランクの人と戦うために昇級し、成績が悪い選手が降格していくというシステムを取っています。azassuなるべく同等の実力の選手同士で[…]
引用:Bioracer
黒字に赤のライン。
トップを目指しS級S班に近い実力を持つ選手たちが履いているレーサーパンツです。
高グレードのレースから、A級と同じ開催で行われるFⅠの開催まで幅広いレースに参加します。
A級1班〜3班(約1500名)
A級が1番多く選手がいます。
A級は1班・2班、そして競輪学校を卒業した選手はA級3班に最初に所属となり、A級の頂点A級1班そしてS級を目指して日々トレーニング・レースを行っていきます。
A級は人数が多いため競輪学校を卒業した若い選手だけではなく、百戦錬磨のベテラン選手まで幅広い選手は所属しています。
A級のレースパンツはこちら!
引用:Bioracer
黒地に緑のラインです。
A級選手のみが参加するFⅡレースメインで、チャレンジレースなどで昇級を目指していきます。
分かりやすいんですが、その分当り車券の配当は安くなりがちですね。
レースのグレードによる賞金
グレードによってどの程度賞金が変わってくるのでしょうか?
ここでは、それぞれグレード別に優勝したときの賞金を紹介していきます。
【GP】競輪グランプリ
毎年12月30日に行われる【競輪グランプリ】は競輪界の最高峰レースになります。
その賞金は、およそ1億円となります。
競輪グランプリに出場する選手はGⅠ優勝者+賞金獲得上位者となっているので、大体はグランプリ優勝者がそのままその年の賞金王となる場合が多いです。
【GⅠ】
GⅠレースは年間6回開催されます。
5月・・・日本選手権競輪(優勝賞金6,200万円)
6月・・・高松宮記念杯競輪(優勝賞金2,900万円)
8月・・・オールスター競輪(優勝賞金4,400万円)
10月・・・寛仁親王牌・世界選手権記念(優勝賞金2,900万円)
11月・・・朝日新聞杯競輪祭(優勝賞金3,500万円)
GⅡ
GⅡレースは意外と少ない開催です。
7月・・・サマーナイトフェスティバル(優勝賞金1,100万円)
9月・・・共同通信杯(優勝賞金2,000万円)
※12月・・・ヤンググランプリ(優勝賞金300万円)
5月に開催される【日本選手権】はゴールデンウィーク中に開催されるので、感覚的には1月以外毎月グレードレースが見れている感覚ですね。
GⅢ
GⅢは全国の競輪場が基本的に1年に1回開催するレースになります。
GⅢ以上のグレードレースがS級以上の選手しか参加することができません。
FⅠ
一般的なレースです。
3日開催で、一緒にレースはしませんがS級とA級の混合開催になる場合が多いです。
A級優勝者・・・約30万〜40万円
FⅡ
A級選手のみで行われる開催になります。
最近ではモーニング競輪やミッドナイト競輪も開催されていますが、メインはFⅡレースになっています。
A級3班優勝者・・・15万円前後
まとめ
選手のグレードによって斡旋されるレースに違いがあり、レースのグレードによって賞金が変わってきます。
今回は優勝賞金だけの紹介でしたが、実際は順位に応じて金額は変わってきますが出走したすべてのレースに賞金が出ます。
最初に紹介させて頂いたように、賞金以外に毎回出走手当がでますので一般的なサラリーマンよりも収入は多いと思います。
が、自転車のメンテナンスやトレーニングにもお金がかかってきます。
ただ、夢がある職業であることには代わりありませんよね。
トップ選手になって競輪グランプリ優勝となれば1日で1億円という賞金を手にすることもできます。
記念競輪(GⅢ)でも、優勝すれば300万円以上の賞金を獲得できます。
賞金も気にしながら観戦したら、今までと違うレースの味方ができるかもしれませんね。
日本ではギャンブルは賭博法により禁止されています。ただ国で認められているギャンブルがありますよね。そう!公営ギャンブルです。〇競馬〇競輪〇オートレース〇ボートレース(競艇)〇toto(スポーツ振興くじ)〇[…]